ヤクルト・村上 開幕“デモ弾” 侍へ景気づけ!山田とOP戦アベック1号 「いい角度で」内角低め直球一閃

 1回、先制2ランを放ちナインに迎えられる村上
 2回、本塁打を放った山田(左)を迎える高津監督
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 「オープン戦、中日3-3ヤクルト」(3日、バンテリンドーム)

 一瞬の静寂が、その衝撃度を物語った。待望のオープン戦1号。令和の三冠王・村神様が、一振りで観衆の度肝を抜いた。「開幕でやる相手ですし、シーズン中も何回か対戦があると思うので、いいイメージを持っていければなと思います」。開幕前哨戦で予告する“デモ弾”。ヤクルト・村上宗隆内野手が目覚めた。

 初回、2死一塁からだった。中日先発・小笠原の低めに制球された内角直球を振り抜いた。「いい角度で上がってくれた」と、打球は広いバンテリンドームの右中間席へ一直線に着弾。対外試合では5試合目で放った一発に、「しっかりスイングをするというところで結果が出るとうれしい」と表情が少し緩んだ。

 キャンプでは左臀部(でんぶ)の張りで一時離脱する期間もあった。我慢の時間を経て、2月中旬には全体練習に復帰。志願してライブBPの打席にも積極的に立ち、「(時間は)返ってこない」とできる限りの準備を進めてきた。また今季からバットの長さも少し長くするなど挑戦を続け、「今のところはいい感じです」とうなずいた。

 二回には山田もオープン戦1号を放ち、アベック弾で今季初共演。主砲と主将のそろい踏みに、高津監督も「2人で打線を引っ張ってくれるのが一番」と話し、変わらない信頼を寄せていた。

 昨季の雪辱を果たす一年へ、ついに三冠王が歩み出した。4日からは一度チームを離れ、侍ジャパンの一員として6、7日の強化試合・欧州代表戦に臨む。「しっかり勝ちに貢献できるように頑張りたい」。弾みをつけた景気づけの一発。ここから一気に走り出す。

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