【解説】DeNAドラ1度会はプロで成功する「絶対条件」をクリア 名伯楽・内田順三氏が絶賛「無駄のないフォーム」名球会選手とイメージ重ねる

 DeNAドラフト1位・度会隆輝外野手への期待が高まっている。出場した対外試合は全て安打をマークし、オープン戦の打率・444と好調。打撃の名伯楽、内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)はプロで成功する絶対条件をクリアしていると語り、「無駄のないフォーム」と絶賛した。(打撃フォームの連続写真は左上から1~4、左下から5~8)

  ◇  ◇

 彼は実際に社会人1年目で見た時にもいい選手だなと思っていたが、(22年に)都市対抗で橋戸賞を獲得してひと皮むけたんじゃないか。自分のプレーにより自信を持てているような雰囲気が出てきたよね。

 打撃フォームもほとんど無駄がない。1の構えは背筋も伸びて自然体。腰をねじった2の写真ではグリップの位置を見て分かるように、トップの形も素晴らしい。

 一番いいのは5~7。5では右肩、右膝で壁を作り、しっかりガードができている。6ではヘッドが遅れるようにグリップがボールに向かって出ていて、7のインパクトの瞬間はすごくいい形だよね。遠心力を使えているから、8を見てもスイングアークの大きさが出ている。

 プロはまず、インサイドをさばけなければ絶対に成功しない。その観点で言うと、下の回転も鋭いからインサイドもさばける。柔らかさもあり、これだけ回転が使えれば飛距離も出る。

 一点だけ言うなら、フリー打撃であえてそうしているのかもしれないが、足を大きく上げてタイミングを取っているからステップ幅も大きい。これからプロのいい投手と対戦していく時には少しずつ小さくしていくことで、より安定感も出てくるだろうね。理想は大谷のようなヒールアップ、ヒールダウン。柔らかくタイミングを取るのはいいんだけど、動きや足の上げ幅、ステップの大きさに注意。そのあたりは壁に当たった時に、コーチが助言していけばいいことでしょう。

 タイプ的にはDeNAの先輩、石井琢朗のイメージにも重なるし、稲葉篤紀のようにホームランも20本くらいは打てそうな雰囲気もある。いずれにしろ、DeNAにとっては非常に大きな戦力になりそうだね。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス