侍J・栗林「すごい緊張」帰ってきた! 腰痛で離脱した昨年WBC以来の代表マウンド 九回2安打も無失点

 試合を締め、ナインとタッチをする栗林(中央)=撮影・山口登
 9回から登板した栗林(撮影・北村雅宏)
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 「侍ジャパン強化試合、日本代表5-0欧州代表」(6日、京セラドーム大阪)

 野球日本代表が6日、京セラドームで行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」の強化試合で欧州代表に5-0で快勝した。広島からは栗林良吏投手(27)、小園海斗内野手(23)、坂倉将吾捕手(25)、森下暢仁投手(26)、田村俊介外野手(20)が出場。腰痛で途中離脱した昨年3月のWBC以来の侍選出となった栗林は九回に登板。2安打を浴びたものの無失点で試合を締め、11月開催予定のプレミア12での守護神復活へアピールした。

 侍の最終回のマウンドに栗林が帰ってきた。5点リードの九回のマウンドに上がり、2安打されたものの、無失点で完封リレーを締めた。久々の侍でのマウンド。「すごい緊張もしましたし、0が続いていたので、なんとか自分も乗りたいと思った。本当に緊張感があった」と振り返った。

 ゲームセットを迎え、捕手と手を合わせると、安堵(あんど)の笑みがこぼれた。九回は先頭から2安打され、四球も与えて1死一、二塁のピンチを招いた。しかし、ここからが守護神たるゆえん。鋭く落ちるフォークを決め球に2者連続三振を奪い、試合を締めた。

 2月のキャンプでは直球の威力に課題を感じていた中、この日は最速151キロをマーク。「ピンチになってからは制球も含めて良かった。あれが初球から投げられなければいけない。ラッキーという部分もあったので、まだまだかなと思います」と満足感はなかった。

 昨年3月のWBCを腰痛で途中離脱しているだけに日の丸への思いは人一倍強い。前日の練習では久々に侍のユニホームに袖を通し、「自分はWBCのこともあるので、良い思い出と苦い思い出がよみがえってきた」と率直な思いを吐露。「悔しさや申し訳ない気持ちは常に持っている」と話した。

 侍の一員として目指すのは11月のプレミア12のマウンド。「呼んでもらって投げるのは自分にとって幸せ。誇りと責任のあるマウンドに立てるように結果を残していきたい」と先を見据えた。

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