広島・田村 侍ジャパン初スタメン初安打 シーズンへ弾み「すごい自信になった」 村上らも熱視線「すごく上手」

 6回、左前打を放つ田村(撮影・伊藤笙子)
 2回、内野の守備が乱れ二塁に滑り込む田村
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 「侍ジャパン強化試合、欧州代表0-2日本代表」(7日、京セラドーム大阪)

 野球日本代表が「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」で6投手の継投による完全試合を達成し、欧州代表との強化試合を2戦2勝で締めくくった。田村俊介外野手(20)は「5番・左翼」でスタメン出場。六回に侍初安打となる左前打をマークした。カープ期待の若武者が、国際試合で貴重な経験を積んだ。

 広島の未来を背負う若武者が新たな“勲章”を手にした。侍の一員として初めてスタメンに名を連ね、初安打もマーク。わずか3日間の短い代表活動期間だったが、「すごい自信になった」と充実感を漂わせた。

 4打数1安打も得たものは大きかった。六回1死での3打席目。追い込まれてから、最後は外角高めのスプリットにバットの先で対応し、三遊間を抜ける安打となった。待望の侍初安打。「良いヒットではなかったけど、侍ジャパンに入ってできた経験をこれからのシーズンで、1軍で出していければと思います」とうなずいた。

 走塁ではカープ野球を体現した。一走だった場面では捕手が投球をこぼすと、果敢に二塁を狙った。リクエスト検証の結果、アウトになったものの、「ワンバウンドで(二塁へ)行ったのは、キャンプの時からチームで徹底してやっていること。反応で走れたことは良かった」と前を向いた。

 高い潜在能力はチーム内でも話題の一つになった。村上は「去年出てきた時からすごいと思っていた。スイングの軌道もそうですし、相手投手に対しての合わせ方がすごく上手」と田村を評価し、近藤も注目の選手を問われると、「やっぱり田村君じゃないですか?」と即答。最年少の新顔としてのみならず、注目の的となっていた。

 これから自チームで待ち受けるのは激しい外野の定位置争い。「争いっていうよりは、自分で良い結果を出して、その結果で良い評価をしてもらえるようにやっていきたい」と田村。確かな収穫を胸に広島へ戻る。

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