日本航空石川は大トリ登場 常総学院と激突 1月に能登半島地震で被災 宝田主将「みんなで野球できることは当たり前じゃない」
「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」(8日、オーバルホール)
第96回選抜高校野球(18日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が行われ、能登半島地震で被災した日本航空石川は大トリとなる大会6日目第1試合で常総学院と対戦することが決まった。
石川県輪島市にあるキャンパスが能登半島地震の被害を受けた日本航空石川の主将・宝田一慧外野手(2年)は、7日に開催されたキャプテントークでは「地震があってから仲間と会えない日が続いたので、会えた時はうれしい気持ちでいっぱいでした。みんなで野球ができることは当たり前じゃないと改めて気付かされました」と語った。
1月中旬から兄弟校の日本航空がある山梨へ集団避難している同校。精神的に傷ついた部員もいた中、もう一度、心を一つにするために毎日ミーティングを重ねてきたという。うれしかったのは、2月中旬に後から合流した35人の部員たちの思いだ。「最初に来られなかった悔しい気持ちがあったと思うんですけど、野球にしっかり気持ちを向けて来てくれた。その気持ちは想像以上だった。自分にとって、みんなを一つにするという中で心強かったです」と明かしていた。