「オープン戦、阪神５－６ヤクルト」（８日、甲子園球場）

　ヤクルトが相手のミスに乗じて、５点差をひっくり返し逆転勝利。それでも試合後の高津監督の表情は険しいままだった。

　先発の石川が２回２／３を９安打５失点と打ち込まれ、高津監督は「あれだけ打たれるんですから、投げる球自体は甘かったんじゃないかなと思います」と厳しくコメント。

　さらに、この日から１軍に合流したドラフト５位・伊藤について話を振られると、「見てみたいなと思っていたんだけど、今１軍も２軍もちょっと編成が難しくて、人がいなくて」と苦しい台所事情を吐露した。

　試合前練習中に丸山和がコンディション不良を訴え、指揮官は「コンディショニングが悪くて東京に帰しました」と説明。「もうちょっとケガが多くて、人が足らないのでね。やりくりが大変ですけど、それよりもケガさせないように、いろいろ考えてやっていこうと思います」と話した。

　春季キャンプ終了時には「もうこれだけケガ人が出たらさ、戦えないよね」と肩を落としていた指揮官。現在、外野手は並木も離脱しているとみられ、山崎も別メニューで調整している。ケガ人続出の苦しい戦況が続いている。