広陵初戦は四国王者・高知と激突 昨秋の練習試合で連勝も中井監督は警戒「良い投手が2人いる」

 第96回選抜高校野球大会(18日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内で行われ、昨秋中国大会を制した広陵は初戦で高知との対戦が決まった。昨年準優勝の報徳学園は激戦のDブロックに名を連ね、大阪桐蔭など甲子園V経験5校、準V経験2校が集結した中、愛工大名電との伝統校対決から頂点を目指す戦いが始まる。名門が集う“死のブロック”の行方にも注目が集まる。

 広陵はセンバツ優勝経験もある高知と対戦することが決まった。昨秋の四国大会を制した難敵との初戦。中井哲之監督(61)は「良い投手が2人いますし、継投してくる。打つ方では思い切った打撃、またはエンドランなども仕掛けてくる」と警戒心を高めた。

 毎年9月に練習試合を行う両校。昨秋は広陵が2連勝したが、指揮官は気を緩めることはなかった。「練習試合なんて当てにならない。やりやすさもやりにくさもある。負けない気持ちで戦いたい」と意気込んだ。

 試合のカギに挙げたのはエース・高尾響投手(2年)だ。1年春から名門のエースナンバーを背負う右腕。「響が3点以内に抑えてくれたら。飛ばないバットですし、投手戦になる」と試合展開を予想した。

 主将の只石貫太捕手(2年)は高尾の状態について「調子は非常に良い。準備は万全だと思う」と太鼓判。今大会は2003年以来となる21年ぶりの春制覇を狙う。「一つ一つ勝利を積み重ねていきたい。目標は日本一」。昨秋の中国大会では大会史上初の3連覇を達成。充実の戦力で頂点まで駆け上がる。

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