大阪桐蔭・西谷監督 2年ぶり頂点へ一戦必勝 監督最多勝記録あと1も気にせず「とにかく勝ちたい」
「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」(8日、オーバルホール)
名門校が埋めていく最終ブロックのヤグラを、大阪桐蔭・西谷浩一監督(54)は目を凝らして見つめ続けた。「どこと当たってもどっしりという気持ちでいたいですが、毎回ドキドキします」と苦笑い。激戦ブロックにも「センバツは強い相手ばかり。楽なクジ(対戦)はない。次のことは考えられない」と自身春夏通算23度目を迎える甲子園経験から、一戦必勝の構えを貫いた。
甲子園初顔合わせとなる北海の印象については「神宮大会も見たが、非常にバランスのいいチーム」と好勝負を予想。自身はこれまで甲子園春夏通算67勝で、智弁和歌山などを率いた高嶋仁氏(77)の持つ監督最多勝記録へ、あと1に迫る。しかし見据えるのは個人的な数字ではなく、2年ぶり5度目の頂だ。
「監督の最多勝とか勝利数ではないが、とにかく勝ちたい。勝てたらそこにつながる」とチームとしての勝利を最優先に掲げた指揮官。宮本真司郎主将(2年)も「楽な所は一つもない。自分たちの野球をやるだけ。一戦一戦を大事にしたい」と表情を引き締めた。