「オープン戦、ＤｅＮＡ１－３西武」（１０日、横浜スタジアム）

　西武の新４番ヘスス・アギラー内野手がオープン戦初アーチを左翼席に運んだ。１点を追う四回無死、平良の外角高めに入ってきたスライダーを振り抜いた。「しっかり準備できたから本塁打につながった」と満足そうに話した。

　メジャー通算１１４本塁打を放った右の強打者。オープン戦では「なるべく多くの球を見て、日本の投手の球がどう動くのか、どう変化するのかを学ぶことが大切だと意識している」と違いを確かめている。第１打席では「しっかり球質を見た」と８球目の速球を見逃して三振に倒れたが、うなずきながらベンチに引き上げていた。

　一発は長いリーチを生かして外角の変化球を拾う技ありの一打でもあり「良いホームランになった。もっと多くのホームランを打てればいい」と意欲を見せた。松井監督は「一発で流れを変えられる。そういうところは大きい」と言葉を弾ませた。

　◆ヘスス・アギラー（Ｊｅｓｕｓ　Ａｇｕｉｌａｒ）　１９９０年６月３０日生まれ、３３歳。ベネズエラ出身。１９０センチ、１２５キロ。右投げ右打ち。内野手。クリスト・レイ高を経て、２００７年にインディアンスと契約。１７年にブルワーズに移籍し、１８年に３５本塁打、１０８打点をマーク。レイズ、マーリンズ、オリオールズ、アスレチックスを経て西武に入団。メジャー通算７９５試合に出場し、打率・２５３、１１４本塁打、４０２打点。