楽天「3・11」黙とう 田中将「何年たっても変わらない」伝える使命「つないでいかないといけない」
楽天は11日、東日本大震災発生から13年になることを受けて、静岡で行われた投手練習開始前に1分間の黙とうをささげた。震災時チームに在籍していた、田中将大投手(35)は「何年たっても変わらない。あの時を思い出す」と特別な一日を迎えた心境を明かした。
月日は流れたが、決して風化はさせない。「(発信することが)ひとつの使命だと思う」と語気を強め「イーグルスで言えば、経験した人が確実に減っている。下の代にどういうことがあったのかを、つないでいかないといけない」と語った。
震災から2年後、東北に歓喜をもたらしたリーグ優勝、日本一から11年が経過。「僕自身もなかなかいいニュースを届けられていない。一つでも勝って、いい姿を届けられるように頑張ります」と活躍を誓った。
今季からチームを率いる今江敏晃監督(40)は「東北のチームとして、使命感をグラウンド上で表現したい」と気合。「少しでも勇気や元気を与えられるプレーができるように、やっていきたい。(被災者と)お互い、いい形で前進していければ」と語った。