高木豊氏 阪神は?巨人は?セ6球団の課題を分析「岡田監督が一番嫌がっていたことが」巨人は「ホームランが」

 野球評論家の高木豊氏が14日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。オープン戦も中盤を迎えたタイミングで、セ・リーグ6球団の課題を分析した。

 球団史上初の連覇を目指す阪神については「エラーが多いところが気になる」と高木氏。8日のヤクルト戦では1イニング4失策もあり「いいピッチャーを抱えていてもエラーから崩れることはあるから。守備という面ではすごく心配」と指摘した。さらに「現有戦力で戦っていく。これが岡田監督が一番嫌っていたことだと思う。そこにチームが向かっているのが不安な点」と若手の競争が思ったより激しくならなかったことが及ぼす影響を分析した。

 阪神と開幕戦で激突する巨人については「7、8、9を誰に任せるか」とリリーフ陣の整備に課題を残している現状を踏まえつつ、「ホームランが少ないのが気になる。ホームランはやっぱり必要」と指摘。阿部監督の就任で打者の意識が「粘っこく反対方向に持って行くとか。得点圏では特にね」と変わっている現状を「間違ってる方向には全然行っていない」としつつ「ベテランとかレギュラーがしっかり反対方向を意識できるか。若手は使ってもらいたいからやるんだけど、ベテラン達は自分のスタイルがあるから。ここがすんなりハマるかな」と意識の面で課題を指摘した。

 広島は外国人選手が結果を残せていないことで「相手に怖さがない。相手ピッチャーからしたら楽な部分かな。楽だなと思わせたらダメだよね」と長打力を課題として指摘。「外国人が機能してくれればいいけど、今の段階では打線として組むのは難しいかなと思う」と分析した。

 DeNAは「三浦監督が迷うんじゃないか」と分析。投手に関しては今永、バウアーが抜けたが「外国人もいいし」と大幅な戦力ダウンにはならないと指摘した。一方で野手陣は「度会がいいとか梶原がいいとか、じゃあ他のベテランはどうするのか。オースティンにファーストを守らせるのか、外野を守らせるのかとか。三浦監督は迷うと思う。迷うといい結果は出ない」とし、「ショートが決まってない。石上はいいけどコロコロ変えるポジションではないから。誰を据えていくか、嬉しい悩みだけど。(実力と結果が)抜けてくれるとありがたいんだけど」と評した。

 ヤクルトは小川、奥川ら投手陣に故障者が相次いだことで「投手陣にけが人が多い。余計に苦しい」と指摘しつつ「打順の組み方でもね。塩見を3番で使ってみたりとか、何となく苦しい感じはする」と分析。「やっぱり野球はピッチャーだから。打線が取り返すにしても限界がある」と評した。中日に関しては「ショートで誰を使うか。俺だったらカリステかな。忍者的な動きをするし、日本の野球に慣れていいなと」と分析し、「どう打順を組んでいくかだと思う」と語った。

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