日本航空石川 全選手が帽子に「石川県のために」刻む ミーティングで決定 甲子園練習に登場「冷静に楽しめました」
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第96回選抜高校野球大会の甲子園練習が14日、甲子園球場で行われ、1月1日の能登半島地震で学校が被災した日本航空石川が登場した。
投手陣はマウンドなどで投球練習。被害の大きかった石川県輪島市の祖母の家で被災した福森誠也投手(3年)は今大会で自身初のベンチ入り。「テレビの中の存在だったので、初めて来て興奮しました。マウンドでも投球して冷静に楽しめました」と振り返った。
被災時には腰を骨折した祖母を背負い、裸足で高台まで避難した福森。初のメンバー入りに両親や祖母は泣いて喜んでくれたことを明かした。
ナインは帽子の裏に「笑顔、感謝、恩返し 石川県のために 共にがんばろう石川」と全員で記載。ミーティングで話し合ってこの言葉に決めた。聖地で躍動し、被災地に勇気を与える。