藤田平氏 立浪中日は「今のままだと去年までと同じような成績に終わる可能性ある」と指摘 「もっと走塁への意識高めないと」

 「オープン戦、中日0-0阪神」(15日、バンテリンドーム)

 元阪神監督でデイリースポーツ評論家の藤田平氏が、2年連続最下位からの浮上を目指す立浪中日について、「今日のような野球をやっていると、去年と同じような成績に終わる可能性がある」と指摘した。

 ◇ ◇ ◇

 藤田氏が眉間にシワを寄せた。両軍無得点の二回1死一塁から、後藤が左翼線に安打を放った場面だ。

 一塁走者の宇佐見は大山の失策で出塁していた。続く後藤の打球は左翼線に弾み、左翼・ノイジーはフェンスに当たって跳ね返った打球を処理しようとしていた。だが、宇佐見は二塁を回るところで減速し、ノイジーからのノーバウンド返球によって三塁で憤死した。

 「あっ、この打球で三塁狙うんやと思って見てたけど、レフト線への打球であれば自分で見えるからね。減速したのがノイジーの油断を誘うためのものであったかどうかは分からないけど、結果としてアウトになって得点を入れられなかった。ここが一番の問題だと思う」と指摘した。

 立浪監督は監督就任から、球団史上初の2年連続最下位に終わっており、特に打線の決定力不足に泣かされ続けてきた。ただ、野球はただ打って点を取るというだけの競技ではない。打てなければ守り、小技を絡めてノーヒットで点を取ることだってできる。しかし、相手のミスで得たチャンスを、今度は自分たちのミスでつぶしてしまった。

 「相手のミスを突いて点を取るのが強いチーム。そこを突ききれなかったところに、まだチームとしての課題が残っているのかな。打てないのなら、打てないなりに点を取って勝つ野球を確立していかないと。今日で言えば走塁への意識をもっと高めるとかね。今のままだと去年までと同じような成績に終わる可能性がある」と位置づけた。

 この日も投手陣は阪神打線を4安打無得点に抑え込んだが、打線は阪神を上回る6安打を放ちながらも、0-0で迎えた九回無死一塁で代打・山本が犠打を小飛球として失敗するなど、得点を奪うことができずに引き分けた。

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