「オープン戦、日本ハム１－５巨人」（１７日、エスコンフィールド）

　最速１５２キロの直球を軸に、１１０キロ台のカーブが効果的だった。先発した巨人・赤星が５回１失点と好投。初回、無死一、二塁のピンチを「うれしかった」と三重殺で切り抜けた。衝撃のプレーで勢いに乗り、以降は４奪三振などハム打線を圧倒。「７番目の先発」がローテ入りを猛アピールだ。

　「なんとか１軍に残って、先発でもリリーフでも自分の仕事を全うしたい」。言葉通りに覚悟を示した登板だ。前日１６日の日本ハム戦、グリフィンが２回５失点と乱調。阿部監督は、次回２３日の楽天戦の内容次第ではローテの再編を明言した。代役の１番手が赤星。杉内チーフ投手コーチも期待する。

　「中継ぎ適性もあるし、先発もできる。どこでも入っていける投手。ぜひ残ってほしいですね」

　グリフィンが離脱なら赤星が開幕２戦目、３０日の阪神戦（東京ドーム）に先発する。昨年、宿敵が優勝を決めた９月１４日の対戦、先発して敗れた悔しさは今も胸に残る。「元々、先発ローテーションを目指していたので、どっちでもいけるようにはしてます」。リベンジの機会を信じ、万全の状態を整えて出番を待つ。