ヤクルト4発!春の神宮花火大会 村上が特大本拠地1号 山田だ!サンタナだ!西川も!
「オープン戦、ヤクルト6-1オリックス」(17日、神宮球場)
振り抜いた直後だ。ヤクルト・村上は打球の行方を確信し、動きが止まる。ゆっくりと駆け出し、大歓声の中でダイヤモンドを悠々と一周した。「手応えは完璧です」。覇権奪“冠”を誓う本拠地1号は、推定130メートルの豪快弾だ。神宮に傘が舞った。
1点リードの六回だ。1死二塁で打席が回ると、1、2打席目に使ったものとは異なるバットを持って打席に向かった。「久々に使った」と、元々使用していた相棒を手に、フルカウントから高め直球を強振した。
「ストライクゾーンにきた球をしっかりスイングする意識ではいました。打撃練習もそんないいっていう感じはないんですけど、試合で感覚をすりあわせながらやりたいなと思っています」
一撃で右翼席上段まで運ぶ主砲の破壊力は健在だ。山田、サンタナの一発だけではなく、新戦力の西川にもアーチが飛び出した。春の神宮で早くも開催された4発の花火大会。「やっと出たなという感じではないですけど、でもいいホームランだったかな」。少しだけ表情を緩ませながら、見据える3・29へ。総仕上げに入っていく。