センバツ甲子園で司会 古田桃香さんは涙が止まらず「生まれてきてよかった」生まれつき目に障がい 透き通った声を響かせる
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「選抜高校野球・開会式」(18日、甲子園球場)
目に障がいを持つ岐阜北・古田桃香さん(2年)が司会を務め、終了後に涙を流した。
生まれつき視力が低く、補助員の人の助けを受けながらグラウンドへ。全国高校放送コンテストの朗読部門で優勝した実績を持ち、透き通るような声を聖地に響かせた。
「なんかもう、生まれてきて良かったなと思いました。終わったら安心して涙が止まらなくなりました」
司会の言葉は暗記し、何度も練習を積んで大舞台に立った。障がいを持つ人に伝えたかったことがある。
「自分の姿を通して障がいを抱えながら奮闘していらっしゃる方に希望を与えたい。障がい者は無限の可能性を秘めている、多くの人の支えがあれば色々な人の夢を実現できるんだってことを私の姿から感じていただけたらうれしい」
充実した表情を見せた古田さん。「(自分に点数をつけるなら)100点です」と無邪気に笑った。