DeNA・小園 緩急駆使して5回2失点 開幕2カード目の阪神3戦目での先発も急浮上
「オープン戦、DeNA7-2オリックス」(20日、横浜スタジアム)
確かな自信をにじませた。DeNAの高卒3年目右腕・小園健太投手が緩急を大胆に使った投球でオリックス打線を5回3安打2失点。待望の1軍デビュー、そして初の開幕ローテ入りへ望みをつなぎ、開幕2カード目の阪神3戦目での先発も急浮上した。
特筆すべきは二回だった。女房役・山本のアシストもあり、1死から森に6球連続でカーブを投じるしつこい攻めを敢行。フルカウントから、最後は144キロ直球で見逃し三振に斬った。「カーブだけで解決できるほど甘いバッターじゃないけど、嫌がってるのは分かった。カーブを意識させた後に低めに投げられた」と強打者を投球術でねじ伏せた。
この日が初のローテ入りへ向けた最後の1軍登板。21日から2軍に合流するが「自分のやることはやりましたし、アピールできたかなと思います。いい意味で背伸びしないで実力を見てもらえたと思う」。先発枠争いは森唯、中川颯らも好投しており、し烈を極めている。三浦監督も「悩むなぁ。悩みます」と漏らしたが、若き右腕への期待は膨らみつつある。