京都国際 2年前コロナ感染で辞退…先輩の雪辱ならずも「後輩から元気をもらえた」
「選抜高校野球・1回戦、青森山田4-3京都国際」(21日、甲子園球場)
先輩の無念を背負って京都国際(京都)ナインは聖地に立った。サヨナラ負けを喫したものの、アルプススタンドに駆けつけたOBに勇姿を届けた。
2点を追う八回に重盗を仕掛けるなどして一時同点に追い付いた。先発・中崎琉生投手(3年)は気温8度と冷え込んだ中、8回1/3を7安打4失点の力投を見せた。2年前のセンバツでは新型コロナウイルスが部内でまん延し、出場決定後に辞退。中崎は「2年前の先輩の顔が浮かんだ。結果で恩返しできなくて悔しい」と唇をかんだ。
それでも先輩のもどかしい思いは少しでも振り払えたはずだ。現在は中部学院大でプレーする石田鉱大さん(19)は「あの時は現実受け止められなかった。後輩から元気をもらえた」と笑顔でたたえた。