「オープン戦、巨人１－３楽天」（２２日、東京ドーム）

　巨人が楽天に競り負けた。開幕前最後の３連戦初戦。黒星スタートにはなったが、攻守で収穫の多い敗戦となった。

　開幕投手にも内定している先発・戸郷は３回２失点で降板。勝負球が甘くなり２ランを被弾するなど、制球面に課題を残した。「ここ数試合、同じことを繰り返している。調整をしっかりやっていかないことには、１軍の舞台で活躍できない」と猛省。不安を残す内容にはなったが、七回だ。

　勝利の方程式の一角として期待するドラフト１位・西舘（中大）が登板。先頭の辰己を遊ゴロに抑えると、太田、伊藤を連続三振に斬って役目を終えた。八回をバルドナードで繫ぐと、九回は堀田が無失点に抑えた。

　この日から大勢が１軍に合流。キャンプ中に発症した右ふくらはぎ痛で出遅れたが、開幕にギリギリ間に合った形だ。試合前には「やっと帰ってこられたな、と。戻ってくることができてよかった」と笑顔。この日の登板はなかったが、２３、２４日の楽天戦で連投テストを行う予定だ。

　一方、攻撃では勝負どころであと１本が出ない場面もあったが、四回には先頭のドラフト３位・佐々木（日立製作所）が四球で出塁すると、続く門脇の右翼線二塁打で一気にホームまで生還。プロ１、２年目のフレッシュな１、２番で得点を生んだ。