作新学院“江川2世”散る 小川哲、制球苦しみ5回4失点「勝利に導きたかった」

 「選抜高校野球・1回戦、神村学園6-3作新学院」(22日、甲子園球場)

 “江川2世”の春が終わった。プロ注目の作新学院(栃木)の小川哲平投手(3年)は本来の持ち味である制球に苦しみ5回4失点(自責3)。「最後まで投げ切って、チームを勝利に導きたかったんですけど…」。悔しさを押し殺し、言葉を紡いだ。

 雪辱の舞台だった。昨春センバツでは英明との3回戦に救援登板も、わずか10球で降板。1年秋に発症した右肘痛の影響が残り「何もできなかった」と無力感が襲った。「思うように野球ができなかった」という苦しい日々。それでも、無駄にはしなかった。

 下半身強化に取り組むとともに、日常生活から考え方を見直した。「練習に入る時の意識も変わりました。自分でメニューを決めて、何となくではなく、考えてできるようになりました」。この冬場にも投球のキレとバネを課題に、短ダッシュや瞬発系トレーニングなどに自ら取り組んだ。

 趣味は「野球」。偉大なOBと重ねられることには「そのレベルに達していないので、そんなこと言ってもらって良いのかなと…」と照れ笑いする。謙虚で実直。ただ、大黒柱としての自覚は人一倍だ。「背番号1をしょっている以上はゼロで抑えたい。今のままでは普通の投手で終わってしまう。夏、必ず戻ってきて、勝てる投手になりたい」。このままでは終われない。強くなって、甲子園に借りを返しに来る。

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