「選抜高校野球」（２３日、甲子園球場）

　天候不良により、３試合が順延となった。第１試合に予定されてた１回戦最後の試合となる日本航空石川－常総学院の両チームは、甲子園室内で打撃練習を中心に汗を流した。

　日本航空石川の中村隆監督は「特に変わりなく、これまでも１試合目の時間帯に起きて散歩してとやってきましたので。明日仕切り直しで、また同じように過ごすだけ」と平常心を強調。前夜にはミーティングを行ったといい「感謝の気持ちを持って絶対勝つぞと話をしたら、みんな今まで以上に引き締まった表情でこちらを向いてうなずいていました。ほど良い緊張とほど良いワクワクと。力を発揮してくれそうな精神状態かなと」と選手たちの様子を明かした。

　主将の宝田一慧外野手（３年）は「気持ちを切らさずに、もう一度全員で明日に向けて集中していきたいです」。輪島市にある校舎が能登半島地震で被災した中、応援団もアルプスへ駆けつけてくれる予定だ。「本当にいろんな方が自分たちを応援してくれていますし、ありがたい気持ちでいっぱい」と感謝。「その人たちの気持ちに応えられるように。自分たちのことをしっかりやって、泥くさくプレーするっていうのを、球場でもテレビでも、伝えられたらいいのかなと思います。いろんな人が少しでも笑顔になれるようなことができたら」と意気込みを示した。