日本航空石川のもとに石川県13校の指導者、部員178人が応援駆け付ける 宝田主将「ありがたい気持ち」

 「選抜高校野球」(23日、甲子園球場)

 天候不良のため、1回戦1試合と2回戦2試合が24日に順延となった。6校が室内練習場で調整。常総学院(茨城)と1回戦最後の試合を戦う日本航空石川(石川)は、能登半島地震の被災地へ全力プレーを届けることを改めて誓った。また、石川県高野連に加盟する13校の指導者と部員の計178人が、石川県勢を応援するために来場。甲子園歴史館や球場施設を見学し、グラウンドにも足を踏み入れた。

 雨中の甲子園がつないだ絆。日本航空石川に頼もしい援軍だ。能登地方の仲間が応援のために来場。主将の宝田一慧外野手(3年)は「ありがたい気持ちでいっぱい。いろんな方が少しでも笑顔になれるようなことができたら」と改めて全力プレーを誓った。

 順延となったことには「気持ちを切らさずに、もう一度全員で集中したい」と気合。前夜にはミーティングを行ったといい、中村隆監督(39)は「感謝の気持ちを持って絶対勝つぞと話をしたら、みんな今まで以上に引き締まった表情でうなずいていた」と明かした。

 グラウンドでは“もう一つの甲子園”が行われていた。来場した選手らは、声を出してランニングをしたり校歌を歌ったりと特別な舞台を満喫。羽咋工の岡羚音(れおん)主将は「震災が起きた時は野球のことすら考えていなかった。苦しい思いをしたんですけど、甲子園に来ることでより野球と向き合える」と思いを語った。

 24日に順延となった試合も、半数以上が残って観戦したいという希望を出しているという。多くの支えを受け、日本航空石川ナインが初戦に挑む。

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