佐々木朗希が最速162キロで5回2安打無失点 わずか60球で5回投げきる 立ち上がりの課題もきっちり修正
「オープン戦、中日-ロッテ」(24日、バンテリンドーム)
ロッテの佐々木朗希投手が最速162キロをマークするなど圧巻のピッチングを見せ、5回2安打無失点に抑えた。
前回登板で初回に4失点し「良いところがなかった」と反省していた佐々木。その試合では風速10メートル以上の強風に苦しむ場面もあったが、この日はドーム球場。絶好のコンディションで右腕のピッチングが冴えに冴え渡った。
初回をわずか7球で三者凡退に仕留めると、二回は中軸から連続三振を奪うなどあっさり3人で斬った。続く三回は2死から上林の4球目に最速162キロを計測。最後は160キロで押し込み、3回パーフェクトで立ち上がった。
四回は1死から田中に中前打を浴び、高橋周の一ゴロ間に二塁へ走者を進められた。初めて得点圏に走者を背負ったが、4番・細川を159キロでねじ伏せ、遊ゴロに打ち取った。
佐々木はキャンプ中から慎重に調整を重ねてきた。2月の初登板時にはストレートがややシュート回転するなど本来の軌道とはほど遠い状況で、スピードも160キロ台に到達することはなかった。それでも一つ一つ、課題を潰しながら練習に取り組んできた右腕。五回の投球はその集大成とも言える内容だった。
先頭のディカーソンをストレートで空振り三振。続くカリステもストレートでしっかり押し込み、最後は159キロで投ゴロに仕留めた。宇佐見に対しては振り遅れのゴロが三塁線を破るコースヒットこそあったものの、ロドリゲスはアウトローのフォークで空振り三振に斬った。
5回で要した球数はわずか60球。無四球でアウトを積み重ねる圧巻の内容だった。