ヤクルト・田口 開幕守護神間に合った!今季“初セーブ” 高津監督「今日が1番良かったというか、真っすぐは走ってきた」
「オープン戦、西武3-5ヤクルト」(24日、ベルーナドーム)
九回という格別のマウンドに、ヤクルト・田口麗斗投手が上がった。味方の好守に助けられながら、1回1安打無失点、1奪三振で今季“初セーブ”を記録。「去年1年間やらせていただいて、簡単に譲るようなことはあってはいけないと思うので」。強い覚悟を示した14球だった。
野手陣が“用意”してくれた舞台だった。九回に逆転し、巡ってきたアピールの場だ。いきなり安打を許し、続く栗山の打球は右翼頭上を襲った。それでもこの日合流したばかりの丸山和が好捕すると、リズムに乗る。高松、岸と打ち取り、逆転勝利を完結させた。
高津監督は「今週は3イニング投げさせたかったので」と九回に登板した意図をけむに巻いたが、「今日が1番良かったというか、真っすぐは走ってきた」と合格点。主将・山田から「球遅いね、どうしたの」と指摘されたという左腕は「キャプテンにも認めてもらえるように頑張ります」と表情を引き締めた。
16日・楽天戦の七回以降、中継ぎ陣は誰ひとり失点を許していない盤石ぶりで、昨季の守護神もその輪に加わった。気持ちは挑戦者。抑えという唯一無二の座を狙い、自らの手でつかみ取る。