大阪桐蔭・中野大虎 名前の由来は阪神私設応援団団長を務めた祖父の遺言 憧れの甲子園で5回1失点「雰囲気を感じてました」

 5回、力投する大阪桐蔭2番手の中野
 6回、中犠飛を放つ大阪桐蔭・中野
 6回、中犠飛を放つ大阪桐蔭・中野
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 「選抜高校野球・2回戦、大阪桐蔭4-2神村学園」(27日、甲子園球場)

 “猛虎魂”で西谷監督に甲子園歴代最多勝利を届けた。大阪桐蔭の最速149キロ右腕・中野大虎(だいと)投手(2年)が2番手で5回1失点。冬の期間に習得したというフォークボールを駆使し、4イニング目まで無安打に封じるなど力投を見せた。

 同学年の森が先発し4回1失点。当初の想定よりも早く出番が来たというが、「急な登板だったので、最初はリズムを意識して、リズムが出てきたら出力を上げていこうと思いました。直球の指のかかりも変化球も良かった。自分たち2年生で試合を作っていこうという気持ちで投げました」と自分のペースで試合に入った。

 五回から登板し、八回までは無安打。「ノーヒットでした?」と試合後取材で気付くほど、集中していた。ただ、九回は先頭から連打を浴びて1失点。「前の試合を見ていて、甲子園は何があるか分からないなと、雰囲気を感じてしまいました」。第3試合では、青森山田が九回に3点差を追いつき、延長十回タイブレークでサヨナラ勝利。それだけに、率直な心境も明かした。

 自身の力投もあり、西谷監督に甲子園通算69勝目をプレゼント。「西谷さんに憧れて大阪桐蔭に入った。自分が最後を抑えて最多勝利をとれたのはうれしい」と笑みをこぼした。

 「大虎」という名前の由来は、筋金入りの阪神ファンで私設応援団の団長も務めた母方の祖父が残した遺言だという。自身も阪神ファンで、憧れは藤川球児氏。「藤川さんは『火の玉ストレート』。自分は『魂のストレート』ということで心を込めたストレートを投げています」。この日も持ち味だという左打者への内角をつく直球を有効的に使った。

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