報徳学園・間木 仁王立ちで8強進出 今朝丸温存で大阪桐蔭と激突
「選抜高校野球・2回戦、報徳学園6-1常総学院」(27日、甲子園球場)
報徳学園(兵庫)の甲子園100試合目のマウンドで、間木が仁王立ちだ。汗を飛び散らせながら腕を振り、何度も雄たけびを上げた。創部92年目と約1世紀にわたる伝統に、また白星を刻んだ。
「プレッシャーだったり責任はあったんですけど、立場としても任されたことを認識して勝ち抜きたいと思いました」
昨春の決勝以来となる聖地の先発マウンドだった。初回から2死一、三塁のピンチを招くも、力強い直球で押し切り無失点。その後も4イニングで得点圏に走者を背負うも粘り、8回5安打1失点で8強進出の立役者となった。
前夜のミーティングで大角健二監督(43)から大役を任された。投手でありながらキャプテンを務め、野球部では数少ない特進コースで勉学に励むなど、文武両道を体現する背番号1。「報徳生として思いをいれてやらないといけなかった」と真っ向から伝統の重圧を受け止め、メモリアルゲームで輝きを放った。
最速151キロ右腕の今朝丸裕喜投手(3年)を温存し、準々決勝では大阪桐蔭と激突。昨春準決勝では勝ったものの、新チーム結成後の昨秋近畿大会では3-4で敗れた。「一番のライバルで絶対倒さないといけない敵。チャレンジャー精神で戦いたい」と間木。西の横綱の壁を破れば、頂点も視界に捉えられる。