中日がまさか ロドリゲスの凡プレーから逆転許す 平凡なフライを見失い失策→一挙5失点 立浪監督厳しい表情

 8回、村上の打球を落球するロドリゲス(中央)=撮影・西岡正
 8回、中村の時、ワイルドピッチで勝ち越しの生還をする武岡(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト7-4中日」(29日、神宮球場)

 中日がまさかのワンプレーからピンチを広げ、逆転を許した。九回の反撃も及ばず、痛い逆転負けだ。

 1点リードの八回、先頭の村上が高々と遊飛を打ち上げた。遊撃・ロドリゲスが落下点に入ったかと思われたが、ボールを見失ったのか、横にポトリと弾んだ。グラブにも触れていなかったが記録は失策。1死走者なしが無死二塁となると、四球で一、二塁と変わり、サンタナに同点タイムリーを浴び、暴投で勝ち越し点を与えた。さらに代打・西田の犠飛、青木のタイムリーで突き放された。

 打線は初回に高橋周のタイムリーで先制すると、五回には中田翔が左翼へ一時勝ち越しとなる1号ソロを放った。同点の七回には再び高橋周が勝ち越しの適時打を放ち、一塁塁上で満面の笑みを浮かべた。

 昨季、高橋周は打撃不振により1軍の戦力になれなかった。ばん回を期す今季はオープン戦で結果を残し、開幕スタメンの座をつかんだ。勢いそのままに開幕戦でも価値ある2打点をマークした高橋周。中田翔とともに、2024年の新たな力が打線に好循環を生み出した。

 投げては先発の柳が六回途中2失点でゲームを作ると、後を受けた2番手の勝野も1死満塁のピンチをしのいだ。勝ち試合へ流れは向かっていたが、まさかのミスで逆転を許す形となった。

 九回に無死満塁の好機を作るも、中田翔が左中間へ放った打球はヤクルト・西川のファインプレーに阻まれた。結果的に守備が明暗を分ける形となり、痛い一敗を喫した。

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