星稜ナインが号泣 被災地に吉報届けられず山下監督「逆に力をもらった」涙の選手を見つめ「悔しいですねやっぱり」

 高崎健康福祉大高崎に敗れ決勝進出を逃した星稜ナイン(撮影・持木克友)
 高崎健康福祉大高崎に敗れ、スタンドに一礼し引き揚げる星稜ナイン
 高崎健康福祉大高崎に敗れ、星稜・山下智将監督(右端)らナインは応援団にあいさつに向かう(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球・準決勝、高崎健康福祉大高崎5-4星稜」(30日、甲子園球場)

 星稜は逆転負けで春初の決勝進出を逃し、ナインが涙にくれた。

 中盤まで完璧な試合運びを見せるも、七回に左宗がつかまった。3本のタイムリーで試合をひっくり返されると、八回に1死二塁から痛恨の走塁ミスが重なり反撃機を逸した。九回は相手のエース・佐藤の前に無得点に終わった。

 アルプスへのあいさつを終えた後、左宗はベンチ前で涙を流した。控え室では選手たちが号泣し、それを見た山下監督は「悔しいですねやっぱり。泥くさく食らいついたんですけど、届かなかった」と語った。

 1月の能登半島地震で被災。それでも選手たちは「被災地に勇気を」という合言葉で準決勝まで勝ち進んできた。指揮官は「一生懸命やらさせていただきました。応援していただいて逆に力をもらいました」と感謝していた。

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