DeNA・度会が頭部死球受ける 広島・黒原は退場処分 横浜スタジアムが騒然も第3打席でセの新人史上初の開幕2戦連発 サイクル王手の4安打
「DeNA6-1広島」(30日、横浜スタジアム)
DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手が初回の第1打席で頭部付近への死球を受けた。
黒原が投じた3球目が頭部付近を襲い、懸命によけようとするもヘルメットの耳当て部分に直撃。度会はその場に倒れ込んだが、自力で歩いてベンチへ引き揚げた。黒原は危険球で退場処分となった。
その後、治療を終えて一塁ベースに向かうとDeNAファンから大きな拍手が送られた。広島の黒原には怒号が飛び交うなど、横浜スタジアムは一時騒然となっていた。
DeNAの黄金ルーキーは29日の開幕戦でプロ1号となる同点3ランを放つなど、チームの逆転勝利に貢献。「夢に描いていた舞台でホームラン。ものすごいうれしいです」と喜びを爆発させていた。この一撃は今季の12球団1号で、球団の新人開幕戦アーチは大洋時代の1960年・黒木以来、64年ぶりの快挙だった。
ベンチの最前列でも声を張り上げ、チームの士気を高めていた度会。幸いにも大事に至らずプレーを続行した。その後、佐野の打席でプロ初の二盗を成功させ、遊ゴロ間に三塁へ。牧のタイムリーで先制のホームを踏んだ。
さらに第2打席は外角の変化球にしっかりと踏み込んで左前にクリーンヒット。さらに第3打席ではアウトローの直球を右翼席へたたき込んだ。「速いストレートに対して一振りでミートすることができました。デッドボールから始まり、次の打席ではしっかり切り替えることができていたので、自分を信じて打席へ向かいました」とコメントした度会。セ・リーグのルーキーでは史上初となる開幕2戦連発に本拠地が万雷の拍手と大歓声に包まれた。
これでも勢いは止まらず、六回には二塁打を放ちプロ初の猛打賞でサイクル安打に王手をかけた度会。期待された八回の打席は中前打を放ち、1試合4安打と手がつけられない状態となった。ルーキーの大活躍でチームは2013年以来の開幕連勝発進。お立ち台に上がった度会は頭部死球について「大丈夫です」と語り、「最高で~す!!!」と絶叫した。