接戦勝利に大貢献の健大高崎・加藤「デッドボールが当たったみたいな感じ」一時臨時代走は古傷が痛んだ

 4回、左中間に同点適時二塁打を放つ高崎健康福祉大高崎・加藤大成(撮影・山口登)
 4回、同点適時二塁打を放つ高崎健康福祉大高崎・加藤大成(撮影・石井剣太郎)
 4回、高崎健康福祉大高崎・加藤大成が同点となる中前二塁打を放つ
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 「選抜高校野球・準決勝、高崎健康福祉大高崎5-4星稜」(30日、甲子園球場)

 高崎健康福祉大高崎の加藤大成内野手に、一時臨時代走が送られるアクシデントが起こった。

 2点を追う四回、無死二、三塁で打席に立った加藤。カウント2-1から左中間に2点適時二塁打を放ち、一時同点に追いついた。

 しかし、一塁を回ったところで足がつったような走り方になり、二塁到達後のタイムで水分をとりながら仲間とともにベンチへ引き下がった。治療のため臨時代走が送られたが、四回裏の守備にはナインに少し後れて三塁の守備へ。スタンドからは拍手が起こった。

 試合後、加藤は臨時代走の経緯を説明。「実は大会の1カ月半前くらに(右太もも裏の)筋挫傷をしていて、それが多分痛んだ」と語り、痛みの程度については「デッドボールがあたったみたいな感じです」と表現。アクシデントはあったものの、同点適時打の生まれた打席を「準々決勝より調子が良かった。『あそこで打たないとヤバいぞ』と自分に言い聞かせながら打ちました」とうなずきながら振り返った。

 右太もも裏を痛めたのは2月中旬の練習中のことだった。伝統的に高い走力を誇り「機動破壊」とうたわれる同校らしく、平日は走塁練習から始まるという。加藤はその走塁練習中に負傷。センバツまでには完治する見込みだったが、その間は裏方に回ることになり「やった瞬間はほんとに悔しかった。ヤバいんじゃないかっていう気持ちだった」と当時の心境を語った。

 ただ、トレーナーを始め、周囲のサポートもあってケガは予定よりも早く、約2週間で回復。元気な姿で勝負強い打撃を見せた背番号5は「今までチャンスで一本が打てなかったのでそういう部分で気持ち強く、またチャンスで一本打って勝利に貢献したい」とさらなる活躍を誓った。

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