センバツ決勝 健大高崎VS報徳学園 見どころは?ともに二枚看板で勝ち上がり
第96回選抜高校野球大会は31日に11日目を迎え、今年の春の頂点が決まる。決勝戦の見どころを紹介する。
【決勝戦】高崎健康福祉大高崎(群馬)-報徳学園(兵庫)
県勢として春は69年ぶりの決勝に駒を進めた高崎健康福祉大は、やはり2年生の二枚看板が強力。準決勝の星稜戦で先発した石垣元気投手(2年)は三回に、今大会最速となる大台の150キロをマーク。本格派右腕だけでなく、エースナンバーを背負うサウスポーの佐藤龍月投手(2年)は直球、変化球ともに切れ味抜群。今大会は計21回を投げて無失点で、被安打5、20奪三振と内容も良い。両投手をリードする箱山遥人捕手(3年)は準決勝で、5打数3安打1打点と当たっており、扇の要が攻守でチームを引っ張っている。
2年連続の決勝に進み、昨年大会準優勝の雪辱に燃える報徳学園は、今大会ナンバーワン注目投手の今朝丸裕喜投手(3年)が決勝の先発投手として有力。準々決勝の大阪桐蔭戦では9回1失点の完投勝利を収め、準決勝の中央学院戦は最終回のワンポイントリリーフで登板したものの、わずか2球で試合を締めた。準決勝とは対照的に、今朝丸から間木歩投手(3年)の継投リレーで健大高崎打線を封じ込められるか。
両チームともに、投手の軸となる二枚看板を要するだけに、守りのミスから失点とすると、流れを失う可能性が高い。飛ばない新基準バットの影響もあって、大量得点も難しく、まずは守りの堅さが求められそうだ。