リクエスト受難の神宮 一塁微妙判定→リクエスト失敗相次ぐ 6回までに5本の内野安打 中日は初回に2度使い切る ヤクルトの“2度目”は嶋ヘッドが冷静に制し、七回に成功 SNS称賛「超有能」
「ヤクルト5-2中日」(31日、神宮球場)
神宮は6回までで5本の内野安打が飛び交い、両チームのリクエスト合戦にもなった。
ヤクルトの六回の守備。中日の先頭打者の代打・村松の一塁線へのゴロで一塁・オスナが捕球し、そのままベースを踏みにいったが、スライディングの村松と際どいタイミングとなり、セーフの判定。オスナがベンチに求める形で、リクエストしたが、判定は覆らずセーフとなった。
さらに無死一、二塁から中日・上林が一塁へのゴロを放ち、今後はオスナが捕球後に、ベースカバーのヤフーレにトス。しかし、上林の足が速く、再びセーフ。ヤフーレがベンチの方を向き、高津監督が出ようとしたが、嶋ヘッドコーチが止め、ここではリクエストは行わなかった。
そして七回2死三塁の攻撃で、2番西川の内野へのゴロが微妙な判定となり、アウトとコールされたが、ここでリクエストを行使。セーフに覆り、追加点をあげた。
SNSでは「嶋さんがリクエスト止めたの素晴らしすぎる」、「嶋ヘッド超有能」、「今日一番のファインプレー」と称賛の声があがっていた。
この試合は、中日が初回にリクエスト権を使い切る珍事が起こっていた。初回の守備で、1死からヤクルトの2番西川のセカンドへのゴロを、二塁の田中が待って捕球し、一塁へ。判定はセーフで、立浪監督はリクエストを要求。しかし、判定は覆らなかった。
その後、1死一、二塁となり、ヤクルトの4番村上のゴロがファーストへ。一塁の中田が捕球し、ベースカバーに入ったメヒアにトス。タイミング的にはアウトかと思われたが、セーフの判定。中田は落胆したようにややうずくまり、再び立浪監督がリクエストを行使。しかし、VTRではメヒアがベースを踏む足をうまく合わせきれておらず、判定は覆らず。立浪監督は首を傾げ、中田は悔しそうに苦笑い、球場は騒然となった。
◇リプレー検証18年から導入された制度で、1試合で2回行使することができ、9回終了時点でリセットされ、新たに1回付与される。判定が覆った時には回数にカウントされない。要求できるのは監督のみ。