中日完敗で12球団唯一の開幕3連戦未勝利 単独最下位に ベンチワークで明暗 初回にリクエスト2回使い切る珍事 ヤクルトはリクエスト成功で追加点
「ヤクルト5-2中日」(31日、神宮球場)
中日は初回の3失点が響き、開幕3連戦は2敗1分けで未勝利に終わった。2連敗中だった広島、阪神、楽天が勝ったため、12球団で唯一の未勝利。セ・リーグで単独最下位となった。
初回から歯車がかみ合わなかった。初回の守備で、1死からヤクルトの2番西川のセカンドへのゴロを、二塁の田中が待って捕球し、一塁へ。判定はセーフで、立浪監督はリクエストを要求。しかし、判定は覆らなかった。
その後、1死一、二塁となり、ヤクルトの4番村上のゴロがファーストへ。一塁の中田が捕球し、ベースカバーに入ったメヒアにトス。タイミング的にはアウトかと思われたが、セーフの判定。中田は落胆したようにややうずくまり、再び立浪監督がリクエストを行使。しかし、VTRではメヒアがベースを踏む足をうまく合わせきれておらず、判定は覆らず。立浪監督は首を傾げ、球場は騒然となった。その後、サンタナ、中村に適時打を浴びて、初回計3失点を喫し、流れを奪われた。
四回に4番中田が反撃の2号ソロを放ったが、七回にヤクルトにリクエストが成功する形での追加点を許し、万事休した。ヤクルトは六回に1度リクエストに失敗。直後に一塁での微妙な判定の場面があったが、リクエストに出ようとした高津監督を嶋ヘッドコーチが制した。これが七回の追加点につながった。