健大高崎150キロ2年生・石垣は志願の八回 佐藤の指は「肉が見えていた」「もう1回行かせてくださいと言いました」

 「選抜高校野球・決勝、高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園」(31日、甲子園球場)

 高崎健康福祉大高崎が春夏通じて初優勝を飾った。先発した2年生の150キロ右腕・石垣元気投手が8回8K2失点と好投。背番号1の同学年左腕・佐藤龍月投手が九回を締めた。

 青柳監督は普段は連投をさせない方針だが、準々決勝で先発した際に左手中指のマメが破れた佐藤の状態も考慮し、この日は石垣が自身初の2戦連続先発。石垣は「佐藤が準々決勝まで先発していて、自分も投げたい思いがあった。負けたくないと思っていました。少し肩は張っていたんですけど、最後の試合ということで気合だけで投げました」と振り返った。

 前日の準決勝前に、佐藤の指の状態を初めて見たといい「肉が見えているような状態だった」と衝撃を受けた。七回のマウンドを降りると「佐藤の指がやばかったので。『もう一回行かせてください』と言いました」と志願。「まだ体力的にも余裕があったので、佐藤ばかりに頼るんじゃなくて自分もいるんだぞと証明できたのかなと」と胸を張った。

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