「日本ハム４－２楽天」（３日、エスコンフィールド）

　日本ハムが今季ホーム初勝利を飾り、３勝２敗で貯金を１とした。先発北山が七回１死までパーフェクトに抑える快投で１勝目。万波は１号３ランを含む４打点で、チームの全得点を挙げた。

　万波の今季１号には、２つの記録が重なった。１点リードの五回２死一、三塁、左中間へ１号３ラン。３番打者として初の本塁打を放ち、これで全打順本塁打を達成。さらにホーム・エスコンフィールドでの通算１００本目の本塁打となった。

　全打順本塁打には「感想がないです。何も知らなかったです。逆に、他の打順で打っていることも知らなかった」と苦笑い。一方のエスコン１００号には「うれしく思いますし、ファイターズの球場ですし、ファイターズの選手が打ったことはいいこと」と素直に喜んだ。

　楽天・岸の初球のカーブを完璧にとらえた。「自分なりの根拠の中でカーブの可能性が高いんじゃないかなと」と読み切った一発に胸を張った。

　開幕から３番打者として出場する。「野球人生であまり打ったことがない打順で新鮮」と話しつつ「多く打席に立ちたい意識はあった。５打席立つ可能性がかなり高い打順を任せてもらえるのは、監督が打席を多く与えたいと考えてくれていることだと思うので、素直にうれしい。波を減らして、ずっと座れるように頑張りたい」と意気に感じている。

　これで５試合を終えて貯金１。新庄監督は「あの遅いボールをしっかり右足に残しながら、最後までボールを見て。緩いボールを飛ばすのは難しいので、うまく打ちましたね。欲しいところで出てくれた」と万波の効果的な一発を評価する。この日チーム全得点を稼ぐ４打点、開幕から全試合安打を記録する３番打者が頼もしい。