京大の元学生コーチが今秋ドラフト目玉で侍入りした関大・金丸撃ち!「自分でいいのかな…」
「関西学生野球、京大1-0関大」(6日、わかさスタジアム京都)
春季リーグが開幕し、京大が今秋ドラフト目玉候補の関大・金丸夢斗投手(4年・神港橘)に黒星を付けた。決勝打を放ったのは元学生コーチ・中村千紘外野手(4年・明和)。両軍無得点の七回2死二塁で直球をはじき返し、先制の右前適時打をマークした。
「野球人生で一番。野球をやっててよかったなと思いました」。大学入学時は野球を続けるつもりはなく、学生コーチとして入部。チームを支える中で、「楽しく選手達が野球をやる姿に憧れた」と1年時の冬に選手に転向した。
ブランクはあったものの、徐々に感覚を取り戻して2年秋からベンチ入り。紆余(うよ)曲折を乗り越えて値千金の一打を放った。
これまでは2番を打つことが多かったが、この日は4番に座った。3月には侍ジャパンのトップチームにも入り、連勝記録を18まで伸ばしていた剛腕左腕から快音。「自分でいいのかな」と苦笑いを浮かべながらも、「全体で勝ち取った勝利。めちゃくちゃうれしかったです」と満面の笑みで振り返った。
野球は大学でやめる予定で就職はコンサル業に既に内定済み。学生コーチから成り上がった主砲が京大に大きな白星をもたらした。