「ヤクルト３－４阪神」（６日、神宮球場）

　ヤクルトがまたしても逆転負けで悪夢の４連敗。２カード続けてカード負け越しとなり、開幕直後に一つの正念場を迎えている。

　投打がなかなかかみ合わないもどかしい展開が続いた。三回に１死満塁からサンタナの適時打、長岡の犠飛で先制に成功。試合を先に動かしたが、３回まで無安打に抑え込んでいたヤクルト先発・吉村が突然の乱調。四回はボールが先行するなど、有利なカウントを作れずにすぐさま２失点。同点とされた。

　それでも、その後は阪神先発・大竹と両先発が粘りの投球を見せ、試合が再び動いたのは七回だった。吉村が無死一塁から佐藤輝に勝ち越しの２号２ランを許した。開幕からノーアーチと苦しんでいた佐藤輝に対し、ヤクルト投手陣は５日に決勝アーチを浴びるなど、２試合連続で被弾した。

　中継ぎ投手陣が打ち込まれる試合が続いているだけに、先発・吉村も「粘りきれずに申し訳ない」と唇をかんだ。さらに眠れる主砲・村上は１点を追う七回、２死三塁の場面で一ゴロに倒れた。自己ワーストとなる３２打席でいまだノーアーチと苦しんでいる。