巨人が筒香を獲得調査 阿部監督明言「実績十分だし、人間性も素晴らしい」 オドーア電撃退団&梶谷負傷で争奪戦参戦へ
「巨人3-0DeNA」(7日、東京ドーム)
巨人の阿部慎之助監督(45)が7日、東京ドームで行われたDeNA戦後、米大リーグ・ジャイアンツをFAになった筒香嘉智外野手(32)の獲得調査を明言した。開幕3日前に新外国人・オドーアが電撃退団。代役の梶谷も負傷離脱するなど、チームにとって外野手整備が急務。筒香は補強ポイントとも合致する。
「調査はしていただいているみたい。僕が言えるのは、ここまでかな」
試合後、阿部監督は慎重に言葉を選びながら話した。19年オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍。レイズ、ドジャース、パイレーツに、独立リーグを渡り歩いたスラッガーを「選手としては実績十分だし、人間性も素晴らしいですからね」と絶賛した。
連敗を止めたチームだが、台所事情は厳しい。「三振かホームランでいい」と期待した助っ人が、開幕直前に驚きの電撃退団。代役に入った梶谷は左膝の違和感で3日に出場選手登録を抹消された。さらに丸がこの日の二回、右ハムストリングの張りで途中交代。大事には至らず「僕はその(出る)つもり」と、9日・ヤクルト戦出場を見据えたが、万全の状態とは言い難い。
筒香はDeNAに在籍した10年で205本塁打。16年シーズンには本塁打王のタイトルも獲得した。実績、経験に加えて32歳と働き盛りで、4年ぶりのV奪回を目指す新生・巨人には不可欠な存在。5年ぶりの日本球界復帰を決断すれば、古巣も含め国内複数球団の争奪戦となる。阿部監督自らラブコールを送る大砲。巨人も獲得に向けた動きを本格化させていく。