オリックスが今季初のサヨナラ勝ち 紅林がV打「気持ちいい」も、中嶋監督からは「無視でした(笑)」 セデーニョが2戦連発の同点弾
「オリックス2-1楽天」(11日、京セラドーム大阪)
オリックスが今季初のサヨナラ勝ちで、今季初のカード勝ち越しを決めた。
1-1の九回。1死一塁から、紅林が右中間を破る値千金の一打を決めた。紅林は「めっちゃ気持ちいいですね」と興奮冷めやらぬ様子で振り返った。ラオウさんは、隠れ足速いキャラなので、(本塁まで)かえってくれると思ってました」と話した。恒例となっている中島監督からの手荒い祝福について尋ねられると、「無視でした」と話してスタンドを笑わせた。
接戦をモノにした。セデーニョが2試合連発のアーチを描き、山下の敗戦投手の権利を消した。1点を追う六回1死走者なし。内が投じた直球を強振。完璧に射抜いた打球は、そのまま左中間席に飛び込んだ。リーグ単独トップの4号。「打った感触も良かったですし、高めに浮いてきたストレートをしっかりと捉えることができました」と納得の一打だった。
先発の山下舜平大投手は、5回7安打1失点と最少失点でまとめた。プロ入り最多の107球。今季最速タイの159キロをマークするなど、力強い直球で勝負した。
初回は三者凡退と快調な立ち上がり。一転、二回は1死から岡島、鈴木大、辰己に3連打でピンチとなったが、石原を空振り三振、小深田を三邪飛に打ち取った。
ただ、三回に先制点を献上してしまう。1死二塁から相対した浅村に左中間を深々と破られる適時二塁打を許し、1点を奪われた。その後も走者を出しながらの投球が続いたが、以降は本塁を踏ませなかった。