DeNAドラ1・度会 プロ初決勝打でベイ女子ハートわしづかみ 「よっしゃぁ、最高!」父の古巣撃ち
「DeNA3-1ヤクルト」(12日、横浜スタジアム)
ベイスターズ女子のハートをわしづかみにした。DeNAドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が同点の四回、2死三塁からプロ初決勝打となる適時中前打。女性ファンに向けた「ガールズフェスティバル」と題し開催された3連戦のカード頭で、黄色い声援をかっさらった。
「絶対にタイムリーを打つんだ、と強い気持ちを持って打席に入りました」。サイスニードの低めのカットボールをとらえ、しぶとく中前に運んだ。直近4試合では16打数2安打と結果が出ず、この日は早出特打を敢行。「よっしゃぁ、最高!」と自らに暗示をかけるように約1時間ほどバットを振り込んだ。持ち前のポジティブシンキングを忘れず、3月30日の広島戦(横浜)以来2度目の猛打賞もマークした。
父・博文さん(現ヤクルトアカデミー)が現役時代にプレーしたヤクルトとの戦いに感慨もあった。幼い頃、父に連れられた神宮球場のクラブハウスで遊んでもらった青木から試合前、声をかけられた。「あんなに小さかった隆輝が同じ舞台に来られたんだね」。四回には、その青木の痛烈な飛球を好捕してみせた。
「野球って最高でぇす!」。お立ち台の度会の笑顔は輝いていた。