西武ファンもさすがにシュン ソフトB・山川穂高にまさかの2打席連続満塁弾浴びる 2本目は小さくどすこいもブーイング響かず… 二岡智宏以来の偉業の前に意気消沈
「西武2-11ソフトバンク」(13日、ベルーナドーム)
今季西武から加入したソフトバンクの山川穂高内野手が六回に左中間へ2号満塁本塁打、八回にも左中間へ3号満塁本塁打を放った。昨年FAでソフトバンクに移籍。移籍後ベルーナドーム初登場となった前日は西武ファンから大ブーイングを送られ、4打数1安打3三振だったが、昨年までの本拠地で痛烈な“恩返し”弾2連発となった。2打席連続グランドスラムは2006年の二岡智宏(巨人)以来で、パ・リーグでは初の快挙となった。
1本目では、打たれた西武・2番手の水上はその瞬間にしゃがみこみ、そのままがっくりとうなだれた。どよめきの中、ダイヤモンドを一周すると、ベンチとのハイタッチ後に恒例の“ドスコイ”を敢行。鷹党は歓喜に沸き、前夜とは一転、静かに見守っていたレオ党は怒りの大ブーイングだった。2本目でも山川は小さくどすこいしたが、意気消沈の西武ファンのブーイングは小さくなっていた。
山川は昨季は自身のスキャンダルにより、公式戦出場停止処分が下された中、「戒め」の言葉とともにFA宣言し、西武からソフトバンクに移籍。波紋が広がった。レオ党は消化しきれぬ思いを抱えた中で迎えた3連戦だった。