ソフトバンク・山川 2打席連続の満塁弾 古巣に痛烈“恩返し” どすこい敢行にレオ党怒りの大ブーイング
「西武2-11ソフトバンク」(13日、ベルーナドーム)
特別な一発に目を潤ませ、記録と記憶に残る2本のアーチを描いた。「本当にたまたまです」。3点リードの六回1死満塁。ソフトバンク・山川の打球は古巣ベルーナドームの左中間席で弾んだ。水上のスライダーを捉えた今季2号のグランドスラムで、ベンチ前ではおなじみの「どすこいポーズ」を披露。これには、この日はそこまで静かだった古巣ファンが、一転して大ブーイングを起こした。
3月29日のオリックスとの開幕戦で1号弾を放って以来、12試合ぶりのアーチ。「本当に何とか1本出て、という感じだった」。待望の一発の後、守備につく際には泣きそうな表情も見せたが、これで終わらない。八回には、豆田の速球を左翼席に運ぶ2打席連発の3号満塁弾。ただ2本目の後は、意識的に控えめな「どすこい」を見せた。
2打席連続の満塁弾は、2006年の二岡(巨人)に続くプロ野球2人目の快挙。1試合8打点は球団最多タイだが「僕だけで満塁本塁打は打てない」と6出塁の周東や4出塁の柳田らに感謝。その周囲の求めもあり、迷いながらもどすこいポーズを披露したという。
1割台をさまよう時期があった打率も・220まで上昇。「ヒットより本塁打の方が乗っていける。いいところで打ちたい」。敵地として訪れた球場で連日ブーイングを受けるなど、重圧のかかる中で球史に名を残してみせた。
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