役割分担が明確になった今年の中日 昨年まで1軍コーチを務めた西山秀二氏が変貌の秘密を解説

 「中日1-2阪神」(14日、バンテリンドーム)

 引き分けを挟んだ首位・中日の連勝が「6」で止まった。だが、昨年まで中日で1軍バッテリーコーチを務めた西山秀二氏は、昨年までとは違うベンチの指示が選手に働きやすい環境をつくっているとし、決して悲観する必要のない敗戦だと位置づけた。

  ◇  ◇

 中日がこの試合を勝って阪神3連戦に勝ち越せば、5、6月ごろまで突っ走っていくんじゃないかと思って見てましたが、惜しくも逆転負けとなりました。ただ、決して悲観する必要はないと思います。

 1点を勝ち越しされた後の七回無死二塁からの攻撃で追いつけなかったのかと思われる方もいるかもしれませんが、あそこは立浪監督が5番の細川に打ってこいと指示しているわけです。レフトフライでしたが、決して悪い当たりではありませんでした。

 去年まではあの場面で、チーム一の本塁打数を誇っていた細川に対してでも、右打ちが得意でないのに右打ちの指示を出していました。ただ、今年は進塁打を打つべき人、走者をかえす人といった役割分担が明確になっているので、選手がとても働きやすい環境になっていると思います。

 結果として追いつくことはできませんでしたが、ベンチとしては追いつき、追い越すまでにらんでいたと思いますので、なんの後悔もしていないはずです。

 投手継投にしてもそうです。初戦の12日に2番手の勝野が同点に追いつかれましたが、あの場面でも「柳は7回まで」とし、八回以降は継投策という明確なビジョンに映りました。去年までなら、続投希望する投手の気持ちをくんでみたり、迷いが出てた部分ではありましたが、今年はそういったことがありません。今年からヘッドコーチになった片岡ヘッドが立浪監督としっかりコミュニケーションを取っているのだなと感じます。

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