引き分けの巨人・阿部監督 挟殺プレーのミスを説明「状況判断ができなかった」「負けなかったのは大きい」

 9回、戦況を見守る阿部監督(83)=撮影・中田匡峻
 7回、木浪の投ゴロで二走の植田は挟まれるも、逃げ切り三塁に進塁。右は三塁手の坂本(撮影・中田匡峻)
 7回、木浪の投ゴロで植田に三塁進塁を許し、がっくりの山崎伊(左端)=撮影・中田匡峻
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 「阪神1-1巨人」(16日、甲子園球場)

 延長十回直前の強い雨と雷により、降雨コールドとなった。中断から7分間で審判が試合終了を告げた。

 巨人は痛恨ミスで勝利を逃した。1点リードの七回1死二塁。投ゴロで飛びだした植田を二、三塁間の挟殺プレーに持ち込んだ。三塁手・坂本は植田を二塁方向へ追い込みながら、二塁ベースに到達しようとした打者走者の木浪もアウトにしようと二塁へ送球。だが、この送球間に植田は三塁へ突進。結果的に植田、木浪ともにアウトにできず、オールセーフとなった。この後、糸原の犠飛で同点とされた。

 打線も8安打を放ちながら1点止まり。試合後、阿部監督は「ミスも出て、負けなかったのは大きいかな。完全な負けゲームだから」と引き分けを前向きにとらえた。

 挟殺プレーについては「次のランナー(木浪)を先にアウトにしようとしたんだと思う。だけど、状況判断だよな。(植田をアウトにして)とにかくアウトカウントを増やす場面。2、3点勝っているならいいんだけど。そういう状況判断ができなかった」と振り返った。

 指揮官は「ああいうミスが出たら負けるけど。(山崎)伊織がよく頑張って1点で抑えた」と粘りの投球を見せた山崎伊を称賛。「敵地でやるときは細かいミスが命取りになる。どこでやっても一緒だけど、スイッチ入ると思うから明日に期待したい」と次戦を見据えた。

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