今秋ドラ1候補の青学大・西川史礁 3安打1打点 西武・渡辺GM「外野手がほしいチームは興味ある」
「東都大学野球、青学大2-1亜大」(16日、神宮球場)
1回戦3試合が行われ、青学大が亜大との接戦をものにした。今秋ドラフト1位候補の西川史礁(みしょう)外野手(4年・龍谷大平安)が3安打1打点と躍動。日大は駒大に快勝し、中大は国学院大に先勝した。
4番の風格が漂う。西川がチームの全安打をたたき出す活躍だ。
「一番良かった」と振り返ったのは、2死満塁の絶好機で迎えた第3打席だ。初球フォークを迷いなく振り抜き、中前適時打をマーク。「前の試合なら空振りしていた球。引っ張り、引っ張り、になっていたので、コースに逆らわずという意識で入りました」と修正し、結果につなげた。
チームが好投手・斉藤に苦戦する中、初回には三塁への内野安打で相手失策を誘い先制に貢献。三回には右翼線へ二塁打を放った。相手の正村監督も「良い打者。斉藤も怖さを感じているのかもしれない」と舌を巻く。
阪神などのスカウト陣も視察。西武・渡辺GMは「ウチ含め外野手がほしいチームは興味ある。(1位候補に)入ってくる」と高く評価した。注目が集まる中でも「プレッシャーは言い訳。逆に力に変えられるように」と西川。東都の主役は譲らない。
◆西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年3月25日、21歳。和歌山県出身。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。山野小1年時に「川辺ウィンターズ」で野球を始め、丹生中では「和歌山日高ボーイズ」に所属。龍谷大平安では2年春のセンバツからベンチ入りし8強。青学大では1年秋から出場し、3年春に最高殊勲選手とベストナインを獲得。大学日本代表に選ばれ、日米大学野球選手権の全5試合で4番を打ち優勝に貢献。3月には侍ジャパンに選出された。