今秋ドラフト候補の青学大・西川 今季第1号!連日の3安打 楽天スカウト絶賛「ほしい球団は1位で行くと思う」

 「東都大学野球、青学大9-0亜大」(17日、神宮球場)

 2回戦3試合が行われ、青学大が亜大を下して開幕から4連勝とした。今秋ドラフト候補の西川史礁(みしょう)外野手(4年・龍谷大平安)が今季1号を放つなど連日の3安打と大暴れだ。日大は駒大に、中大は国学院大に、いずれも連勝で勝ち点を獲得した。

 影が伸びた神宮に一筋の光が差すように、高々と白球が打ち上がった。「これは行ってくれるだろ!!」。安藤監督も思わず声を上げるほど大興奮の今季第1号2ラン。西川が止まらない。

 打った瞬間だ。1-0の五回2死二塁で、「張っていました」と初球スライダーを一閃(いっせん)。打球が左中間席へ弾むのを見届けると、拳を突き上げた。本塁へ生還し再びガッツポーズで雄たけび。「ホームランはヒットの延長」と話した中、最高の結果となり「素直にうれしい」と頬を緩めた。指揮官も「西川の一本がチームに勇気を与えた」と感謝する。

 阪神などのスカウト陣が連日視察に訪れた前で前日に続く3安打をマーク。これで16打数8安打の打率・500、5打点と絶好調だ。楽天・部坂スカウトは「初球から振れて、右にも左にも長打が打てるのは魅力。対応力もすばらしい。右の大砲はなかなかいないので、ほしい球団は1位で行くと思う」と賛辞を贈った。

 ただ、西川は反省も忘れなかった。七回無死一、三塁の好機では、カウント3-1から5球目・直球をファウルとした後、結果は遊ゴロに。「あのファウルは納得いかない。1球で仕留める練習を冬にしてきた中で仕留め損ねたので」と振り返った。「これをプラスに変えて、まだまだ成長できると練習に励みたい」。存在感を示し続ける金の卵が、貪欲に高みを目指す。

 ◆西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年3月25日、21歳。和歌山県出身。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。山野小1年時に「川辺ウィンターズ」で野球を始め、丹生中では「和歌山日高ボーイズ」に所属。龍谷大平安では2年春のセンバツからベンチ入りし8強。青学大では1年秋から出場し、3年春に最高殊勲選手とベストナインを獲得。大学日本代表に選ばれ、日米大学野球選手権の全5試合で4番を打ち優勝に貢献。3月には侍ジャパンに選出された。

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