DeNA・筒香嘉智 日本球界復帰に最後まで葛藤「正直モチベーション上がらなかったのは事実」「結果が出なかった原因と向き合っていく」
DeNA・筒香嘉智外野手が18日、横浜スタジアムで入団会見。5年ぶりの日本球界復帰には最後まで葛藤があったことを明かした。
会場は一般公開されたが、あいにくの雨模様。それでも熱狂的なファンが開門前から1000人が集結し、最終的には約9600人が観客席で見守った。
応援団から筒香の応援歌が鳴り響く中、スーツ姿で登場した筒香は「お集まりいただき感謝しています。また横浜スタジアムで野球ができる喜びを噛み締めています。正直、かなり鳥肌立っています」とうなずいた。
巨人やパ球団などの争奪戦を経てDeNA入りを決断。3年契約を結んだ。決め手について問われ、「(これまでも)僕は常に野球がうまくなるほうを選択してきたつもりでいます。サンフランシスコジャイアンツを退団となり、どうなるか分からない状況が続いた中、正直、日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのは事実」と、最後まで葛藤があったことも明かした。
大リーグ移籍後、成績が伸び悩み、独立リーグでもプレー。日本に戻るタイミングは何度もあった。今回も気持ちは揺れ動いたとみられるが、DeNAの継続したオファーに感謝。「毎日練習している中、考えているなか、ベイスターズで優勝したい、するという思いが僕の今の日本でプレーするモチベーションになりました」と語ると、ファンから再び大きな拍手がわき起こった。
憧れだった大リーグ挑戦。この思いを問われると、「僕のかけがえのない財産になることは間違いないですが、過去を振り返っている時間はないですし、皆さんご覧の通り、アメリカの時間は満足することではない。プロ野球選手は結果で評価されるのは当たり前。結果が出ない原因と今も向き合ってますし、今後も野球がもっとうまくなるように向き合い続けていきます」と、悔しさものぞかせた。
一方で、今は気持ちが前を向いているとし、「勝負の世界に、『はい、ポジションどうぞ』はないと思っている。このアメリカでプレーした4年間、ベイスターズの10年間、これからも変わらず、自分のパフォーマンスでポジションをとりにいくだけと思っています」と決意。悲願のリーグ制覇へ、「過去のことは振り返っている時間はないので、今はベイスターズのために必死に頑張るだけです」と力を込めた。