巨人が今季2度目のドロー 打線が広島投手陣の前に沈黙 好投の戸郷を見殺しに 延長十二回には痛恨バント失敗
「広島0-0巨人」(19日、マツダスタジアム)
巨人が今季2度目の引き分け。打線が投手陣を援護できなかった。
連敗中の阿部監督は打線をテコ入れし、開幕から不動の5番だった坂本を2番起用。前カードの阪神3連戦で2得点に終わった打線に動きを求めたが、あと1本が出ない展開が続いた。
広島の先発は2週連続の対戦となった九里。前回12日の東京ドームでは8安打を集中させ、9得点でKOした相手だ。坂本、岡本和が本塁打を放ったが、この日は序盤から苦戦。初回、ドラフト3位の佐々木(日立製作所)、坂本、門脇が簡単に3人で打ち取られた。
四、六回と2死一、二塁と得点圏に走者を置いたが、いずれも6番に置いた萩尾が打ち取られ、あと1本が出ない展開が続いた。18日の阪神戦後、阿部監督は「いつも紙一重だな。本当にね、みんな必死でやっているし、形も作れている。ここをみんなで我慢してやっていけば」と攻撃の形に手応えも語った上で、ナインの背中を押した。
6連勝後の甲子園3連戦では、2敗1分けと接戦を落とした。一夜明けた広島戦。昨季3勝9敗と大きく負け越したマツダスタジアムと、巨人にとっては鬼門が続くビジター6連戦だ。
先発の戸郷は7回4安打無失点と試合を作った。リリーフ陣も懸命にバトンをつないだが、延長十二回には無死一塁から重信が痛恨の送りバント失敗。走者を進めることすらできなかった。