「西武０－１楽天」（２１日、ベルーナドーム）

　楽天は虎の子の１点を守り抜き、今季初のカード勝ち越し。その中で主将・浅村栄斗内野手の声かけがチームを救った。

　１点リードの三回、１死満塁とピンチの場面でマウンドに集まると、藤井に対し「１点くらい取られていいから、気にせず投げ込め」と声をかけた。左腕は「気が楽になっていい結果につながった」と感謝。前回登板で４回６失点と打ち込まれた後も「打てない時期があっても切り替えてやっていくしかない。それがプロだから」と言葉を贈っていた。

　凡ミスも流さない。直前の攻撃で、辰己がアウトカウントを間違え、追加点の好機を逸する痛恨の走塁ミスを犯した。ベンチに戻る辰己に対し、険しい表情で声をかけた浅村。「勝ててないからね。みんな勝ちたいと思ってやってるから。そういう簡単なことはやらないとダメでしょ」と振り返った。

　ミスもありながらも全員でつかんだ１勝。「勝ち越しがなかったから勝ててよかった」と語った。