日本ハム 新庄政権最多貯金3 北山に続き加藤貴も完封 29年ぶりの快挙も「あまり興味がないかな」
「日本ハム5-0ロッテ」(21日、エスコンフィールド)
期間限定の黒いユニホームに身を包む選手たちが頼もしく見えた。日本ハムは投打がかみ合って今季初の4連勝。貯金「3」は20年8月26日以来1334日ぶりで、新庄政権最多。首位ソフトバンクが敗れ、1ゲーム差に迫った。
新庄剛志監督は「きょうは加藤君、きのうは北山君がゲームを作ってくれました。テンポがいい中で野手が打ってくれる。野球の流れとして完璧です」と手応えを口にした。
20日の北山に続いて、加藤貴が完封。球団で2試合連続完投完封は1995年7月4、5日の西武戦(東京ド)でグロスと西崎が達成して以来29年ぶりの快挙。新庄監督は「そういうのはあまり興味がないかな」と無関心。「2人が完封してくれたことでしか喜べない」と両投手を称えた。
この日は予定になかった会見を行い「このユニホームをビジター用にしたい」と切り出した。エスコン1周年記念の黒のユニホームは、この日までの期間限定だが「ファンの方も格好いいという声が多いので。このユニホームで5勝2敗1分けというところで…」と訴えた。変更には理事会での承認など手続きが必要。「言うだけ言う。トライします」とダメ元でチャレンジする。
就任以来理想としてきた1点を守る野球。投手力を中心に実現できていることが躍進につながっている。「追い付かれても守り勝っていける。先制されても追い付く。選手がそういう気持ちになってくれるのが一番」。手応え十分の貯金3だ。